CES 2008 レポート (Bill Gates Pre-Show Keynote)
ラスベガスで開かれていたInternational CES 2008に行ってきました。そのレポートを書いておきたいと思います。
まずは名物でもあり、今年が最後ということで見逃せないBill Gates のPre-Show Keynoteに行ってきました。今年のCESは1月7日から10日まで開かれていたのですが、Pre-Show Keynoteは前夜祭のようなもので、前日の1月6日の夜に行われました。今年で12年連続らしく、また毎年非常に人気が高いために早く会場に行かないと人数制限で入れないということだったので、この日は昼頃から会場となるVenetianホテルに行きました。
Bill Gatesまでの長い道のり
とは行っても、実際にどうやったら会場に入れるのか?並ぶとしたらどこなのか?という情報は公式には発表されておらず、近くにいる人、関係者と思しき人(基本的に教えてくれない)、警備員等に聞きながら、また近くには同じ目的と思われる人が沢山いたので情報交換をしつつ、なんとか「2時にある場所で配布されるリストバンドを入手すればいい」という情報を手に入れました。そして、その場所に1時半頃に行った時の写真が、これです。
あまりにも沢山、人が集まってしまったので少し早くリストバンドの配布が始まりました。みんな殺到してます。
部屋に入ってすぐにもらえるのかと思ったら、体育館が2つほど入りそうな広い会議室に並び、さらに1時間ほど待ちました。
これでリストバンドを入手したので、もう大丈夫だろう、でも会場をちょっと見てみるか、と思って実際の会場に行ってみると、すでに周りに行列している人がいました。この時点だと始まるまで3時間以上あったのですが、この行列を見て一緒に並ぶことにしました。
そして、さらに2時間ほど待った後に、やっと行列が動き出して中に入ることが出来ました。
この時点でKeynote開始時間の1時間前、5時半です。リストバンド待ちから計算すると既に4時間以上並んでいたのですが、実際に座れた席は後ろの方でした。前の方はVIP Passを持っている人、プレス関係、ブロガーの優先席になっていました。かなり広い会議室と思われる場所ですが、会場内に並べられていた席は、ほぼ満席だったように思います。
さて、6時半になって、やっと始まりました。初めて見たBill Gatesは、こんな感じでした。
かなり小さいです。天井から大きいモニターが下がっていたので、もっぱらそちらを見るような感じでした。
Second Digital Decade
内容の方は、約1時間のKeynoteのうち、前半をBill Gatesが、後半をそれぞれの製品・サービスを紹介する時に別々の人が話をしていました。全体を通してBill Gatesの、MicrosoftのVisionや製品を紹介し、また小ネタをはさみつつ、最後まで飽きさせないで引っ張る非常に面白いものでした。
まずBill Gatesは今までの10年(Windows95が発表されてからの10年?)をFirst Digital Decadeとして、そして次の10年をSecond Digital Decadeと分けて、Connected Experienceというkeywordで説明していきました。Second Digital Decadeは、もっとConnecting PeopleかつUser Centricになると言い、3つの要素に分けて更に話を進めていきました。
- High-Definition Experience Everywhere
- Service connected
- Natural User Interface
最初のHigh-DefinitionというKeywordは、このKeynoteだけでなく実際のCES会場のあちらこちらで見ることが出来ました。今後さらに重要なKeywordになっていくのかもしれません。ここでは映像の解像度だけではなく、オーディオもHigh-Definitionになり、また3Dの技術も含めてUser ExprienceをよりRichにしていくことを説明していました。
次のService Connectedは、全てのDeviceを繋ぎService主体にすることを目指しているようでした。これから重要になっていくものとしてDigital Memory Applicationという初めて聞くKeywordを上げ、これらのConnectedなDeviceはGPS情報や写真や文脈(context)や思い出(memory)まで含めて考えているようでした。
3つめのNatural User Interfaceは、ここを一番強調しているようでしたが、音声認識やタッチインターフェイス、ジェスチャー、更にはDeviceに対してCapabilityを聞くようなinteractivityも含めて説明していました。
勿論、ここで挙げた3つのVisionを実現するためのプラットフォームはMicrosoftが作るのだ、ということでした。
この後は、上の3つの要素を実際のサービス・製品でデモをしていきました。具体的には
- Windows Live
- Surface
- Silverlight+北京オリンピック
- Mediaroom
- Zune Social (Zune dedice + Zune Social site + Market Place + SNS?)
- sync
- Tellme
たしかに全ての製品・サービスがConnectedになっていたのは正直びっくりしました。この場合のConnectedはNetwork経由だけではなく、syncのようにdevice間のものも含めて意味しているようです。個々の技術を取り上げると色々とツッコミどころはありそうですが、ConnectedというVisionで一本通してくるのはMicrosoftの本気度を感じさせました。
初めて見た海外のKeynoteでもあり、また内容も興味深く面白かったので非常に楽しむことが出来ました。特に一番面白かったのは、このKeynoteの前半に流された「Last day of Bill Gates」のビデオ。アメリカのコメディ「The Office」風の展開に贅沢なゲストを集めたビデオでした。まさかBill GatesのビデオでJay-ZやらBonoやら、こんなメンツを見るとは思っていませんでした。また、内容も自虐ネタのオンパレードで、自分が思っていたBill Gatesのイメージとかなり違ったのも印象的でした。
さらに個人的にテンションが上がったのは、Keynoteの最後にアメリカで流行っているゲームGuitar Hero対決をした時にゲストで出てきたSlash(!)。
かれこれ10年以上前にG'n'Rのライブを東京ドームで見て以来、しかもまさかラスベガスのこんな場所で見るとは思っていませんでした。でも「Welcome to the Jungle」のイントロを弾いて1分で居なくなったのは、ちょっと悲しかったです。
このGuitar Heroというゲームはアメリカでかなり流行っているようで、CES会場内でもゲーム関係のデモでは、これとDoom的なアクションゲームが多かったように思います。ラスベガスの後に立ち寄ったSeattleの本社でもBreak RoomにこのゲームとGuitar型のコントローラーが3つもありました。
ちなみに、このKeynoteはMicrosoftのサイトから全て見ることが出来るようです。全部で1時間ほどですが、上に上げたビデオもBill GatesのVisionも前半に入っているので、その部分だけでも見てみることをオススメします。
http://www.microsoft.com/events/executives/billgates.mspx