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2008年01月29日

CES 2008 レポート (1日目 Opening Keynote)

前回の続きです。

Consumer Electronics Association (CEA)

最初のKeynoteはConsumer Electronics Association (CEA)のPresident、Gary Shapiroでした。このイベントの代表の挨拶ということで形式的なものかな、と思っていたのですが、その予想は完全に覆されました。

まずハイテク産業と製品の輸出がアメリカ経済を引っ張る大きなSectorであることに言及し、特にそれを実現するための自由貿易が非常に重要であることを強調しました。歴史的な話から彼自身の個人的な話を交えながら、開かれていることと自由貿易の重要性を強い調子で話しを進めていきました。現在アメリカでも見られる保護貿易的な考えからには具体的なアクションを通して反対しよう、みんなで反対しましょうという流れになり、最後は自由貿易とInnovationはNational soulなのだ、と結んでいきました。

当たり障りのない形式的な話を想像していた自分としては、ちょっと衝撃を受けました。内容については賛否両論あると思いますが、自分達の産業と経済の成長と国としての理念(!)まで及ぶ話に、また非常に力強いKeynoteということで引き込まれるものがありました。

ちなみにCESの会場のあちらこちらで以下の標語が見られました。OfficialのTシャツにもプリントされています。このイベントの趣旨が非常に簡潔に表されていると思いました。

Cool Tech + Free Trade = Strong Economy

Panasonic

引き続きPanasonicのKeynoteが始まりました。こちらは150インチのプラズマなどが発表され既に話題になっていますが、個人的にはそれらの個々の新製品や発表よりも、Keynoteを通して伝わってきた会社としての姿勢が非常に印象的でした。目玉の製品としては勿論プラズマパネルや、YouTubeやPicasaの写真も再生・表示するVieracast、WiFiを搭載しPicasaに写真をuploadするLumixがあり、デモを通じて見ることが出来たそれらの製品確かに興味深いものでした。

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Keynoteの最初には、まず様々な人々や家族が焚き火や暖炉の周りに集まっているムービーから始まりました。その後にPanasonic AVC Networks CompanyのPresidentの坂本さんが壇上に上がり「Digital Hearth」というKeywordを紹介しました。Hearthという単語は初めて聞いたのですが、暖炉という意味だということは後で知り、その時には分かりませんでした。それでも上で挙げた製品のデモや、またデモの中で展開されるストーリーを通じて、Panasonicとしては家族や人々を繋げていく製品を作るのだ、というVisionは伝わってきました。

これらのVisionは更に「Living in High Definition」「Whole Life Coonectivity」というKeywordで、もう少し具体的に説明され、例えば前述の新しいプラズマは前者のKeywordの一環として、Picasaと連携するLumixは後者として、位置付けされているようでした。つまり、それぞれの製品の特徴や機能の紹介も行われたのですが、それよりはその製品を通して実現される・しようとしているVisionが前面に出ているKeynoteとなっていました。

自分としては、この製品の機能よりもVisionを前面に出す日本企業ということに驚きを感じました。勿論、会社の規模を考えると簡単に日本企業と言っていいのか分かりませんが、それまでの日本のハイテク業界にあったイメージ、昔は品質が良くより値段の安い製品を提供すること、経済が成長してからはより性能の高い製品を提供することと来た(おそらく)Visionが、ここからは製品の利用を通して実現しようとしている価値観をVisionにする段階に来ているのだ、ということを感じさせました。

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今回International CESに行く前に、このイベントは個々のブースを見るよりもKeynoteを見た方が面白いよ、と伝えてくれた人がいたのですが、前日のBill Gatesといい、この日のPanasonicといい、まさにそれを実感させるKeynoteでした。

2008年01月27日

UIEデモ@CES2008

UIEジャパンの穂坂です。
CES2008期間中にホテルのスイートで実施しましたデモの様子を遅くなりましたがご紹介します。
今回はUIEジャパンからは私の他にエンジニア2名の合計3名で参加しました。

今回UIEvolutionではKeynoteの行われていたベネチアンホテルの35階にあるスイートを借りて実施しました。
さすがに35階だと最高の眺めで、目の前にはTresure Islandホテルが小さく見えます。

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デモ内容
1. オン・デマンド・ティービー 最新GUIデモ
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2. 豊通エレクトロニクス PND(パーソナルナビゲーションデバイス)デモ
3. DOCOMO iアプリデモ
4. ニンテンドウDS デモ
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5. 某社製 HDラジオ端末デモ
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6. ESPN MVN
7. MySpaceモバイル
8. UIE子会社のMobile lingoアプリ

今回のデモはCESの会場ではなくあえてスイートで実施しました。
スイートで行うことにより、ブースよりもお客様との打ち合わせにフォーカスすることが出来、またデモに関してもじっくりと説明することが可能でした(もちろん予算的なメリットも有りますが)。
日本からも多くのお客様と打ち合わせを実施させていただきました。
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個別にデモを見たいと言うお客様がいらっしゃいましたら、是非お問い合わせください。

私自身CESは5-6年ぶりでしたが、ホテルからコンベンションセンターの間にはモノレールが開通しており、
以前はタクシー・バスを待つのに1時間位並んだ記憶がありましたが、ほとんど待たずに移動できました。
今回良く目にしたのはキーワードはHD、Connected。製品ではEPF(電子写真たて)が多くのブースで出展されていました。
UIEジャパンが注力しているIPTVの分野でも様々な展示がありましたが、個人的にはControl 4等のHome Networkコントロールの展示が非常に気になりました。
NGN時代に突入し、IPTV、IPフォン、携帯電話や家庭の中のコントロールもいつでもどこにいても、出来るような次代がすぐそこまでやってきています。
UIEジャパンでもこの分野でミドルウェア的なかかわりだけでなく、サービスプラットフォームの提供など出来るようにしてゆきたいと考えています。

次回の海外での展示会参加は4月にラスベガスで行われるCTIA Wireless 2008の予定です。

2008年01月23日

CES 2008 レポート (Bill Gates Pre-Show Keynote)

ラスベガスで開かれていたInternational CES 2008に行ってきました。そのレポートを書いておきたいと思います。

まずは名物でもあり、今年が最後ということで見逃せないBill Gates のPre-Show Keynoteに行ってきました。今年のCESは1月7日から10日まで開かれていたのですが、Pre-Show Keynoteは前夜祭のようなもので、前日の1月6日の夜に行われました。今年で12年連続らしく、また毎年非常に人気が高いために早く会場に行かないと人数制限で入れないということだったので、この日は昼頃から会場となるVenetianホテルに行きました。

Bill Gatesまでの長い道のり

とは行っても、実際にどうやったら会場に入れるのか?並ぶとしたらどこなのか?という情報は公式には発表されておらず、近くにいる人、関係者と思しき人(基本的に教えてくれない)、警備員等に聞きながら、また近くには同じ目的と思われる人が沢山いたので情報交換をしつつ、なんとか「2時にある場所で配布されるリストバンドを入手すればいい」という情報を手に入れました。そして、その場所に1時半頃に行った時の写真が、これです。

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あまりにも沢山、人が集まってしまったので少し早くリストバンドの配布が始まりました。みんな殺到してます。

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部屋に入ってすぐにもらえるのかと思ったら、体育館が2つほど入りそうな広い会議室に並び、さらに1時間ほど待ちました。

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これでリストバンドを入手したので、もう大丈夫だろう、でも会場をちょっと見てみるか、と思って実際の会場に行ってみると、すでに周りに行列している人がいました。この時点だと始まるまで3時間以上あったのですが、この行列を見て一緒に並ぶことにしました。

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そして、さらに2時間ほど待った後に、やっと行列が動き出して中に入ることが出来ました。

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この時点でKeynote開始時間の1時間前、5時半です。リストバンド待ちから計算すると既に4時間以上並んでいたのですが、実際に座れた席は後ろの方でした。前の方はVIP Passを持っている人、プレス関係、ブロガーの優先席になっていました。かなり広い会議室と思われる場所ですが、会場内に並べられていた席は、ほぼ満席だったように思います。

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さて、6時半になって、やっと始まりました。初めて見たBill Gatesは、こんな感じでした。

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かなり小さいです。天井から大きいモニターが下がっていたので、もっぱらそちらを見るような感じでした。

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Second Digital Decade

内容の方は、約1時間のKeynoteのうち、前半をBill Gatesが、後半をそれぞれの製品・サービスを紹介する時に別々の人が話をしていました。全体を通してBill Gatesの、MicrosoftのVisionや製品を紹介し、また小ネタをはさみつつ、最後まで飽きさせないで引っ張る非常に面白いものでした。

まずBill Gatesは今までの10年(Windows95が発表されてからの10年?)をFirst Digital Decadeとして、そして次の10年をSecond Digital Decadeと分けて、Connected Experienceというkeywordで説明していきました。Second Digital Decadeは、もっとConnecting PeopleかつUser Centricになると言い、3つの要素に分けて更に話を進めていきました。

- High-Definition Experience Everywhere
- Service connected
- Natural User Interface

最初のHigh-DefinitionというKeywordは、このKeynoteだけでなく実際のCES会場のあちらこちらで見ることが出来ました。今後さらに重要なKeywordになっていくのかもしれません。ここでは映像の解像度だけではなく、オーディオもHigh-Definitionになり、また3Dの技術も含めてUser ExprienceをよりRichにしていくことを説明していました。

次のService Connectedは、全てのDeviceを繋ぎService主体にすることを目指しているようでした。これから重要になっていくものとしてDigital Memory Applicationという初めて聞くKeywordを上げ、これらのConnectedなDeviceはGPS情報や写真や文脈(context)や思い出(memory)まで含めて考えているようでした。

3つめのNatural User Interfaceは、ここを一番強調しているようでしたが、音声認識やタッチインターフェイス、ジェスチャー、更にはDeviceに対してCapabilityを聞くようなinteractivityも含めて説明していました。

勿論、ここで挙げた3つのVisionを実現するためのプラットフォームはMicrosoftが作るのだ、ということでした。

この後は、上の3つの要素を実際のサービス・製品でデモをしていきました。具体的には

- Windows Live
- Surface
- Silverlight+北京オリンピック
- Mediaroom
- Zune Social (Zune dedice + Zune Social site + Market Place + SNS?)
- sync
- Tellme

たしかに全ての製品・サービスがConnectedになっていたのは正直びっくりしました。この場合のConnectedはNetwork経由だけではなく、syncのようにdevice間のものも含めて意味しているようです。個々の技術を取り上げると色々とツッコミどころはありそうですが、ConnectedというVisionで一本通してくるのはMicrosoftの本気度を感じさせました。

初めて見た海外のKeynoteでもあり、また内容も興味深く面白かったので非常に楽しむことが出来ました。特に一番面白かったのは、このKeynoteの前半に流された「Last day of Bill Gates」のビデオ。アメリカのコメディ「The Office」風の展開に贅沢なゲストを集めたビデオでした。まさかBill GatesのビデオでJay-ZやらBonoやら、こんなメンツを見るとは思っていませんでした。また、内容も自虐ネタのオンパレードで、自分が思っていたBill Gatesのイメージとかなり違ったのも印象的でした。

さらに個人的にテンションが上がったのは、Keynoteの最後にアメリカで流行っているゲームGuitar Hero対決をした時にゲストで出てきたSlash(!)。

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かれこれ10年以上前にG'n'Rのライブを東京ドームで見て以来、しかもまさかラスベガスのこんな場所で見るとは思っていませんでした。でも「Welcome to the Jungle」のイントロを弾いて1分で居なくなったのは、ちょっと悲しかったです。

このGuitar Heroというゲームはアメリカでかなり流行っているようで、CES会場内でもゲーム関係のデモでは、これとDoom的なアクションゲームが多かったように思います。ラスベガスの後に立ち寄ったSeattleの本社でもBreak RoomにこのゲームとGuitar型のコントローラーが3つもありました。

ちなみに、このKeynoteはMicrosoftのサイトから全て見ることが出来るようです。全部で1時間ほどですが、上に上げたビデオもBill GatesのVisionも前半に入っているので、その部分だけでも見てみることをオススメします。

http://www.microsoft.com/events/executives/billgates.mspx